瑞波スイ英語音源の使い方(デルタ式英語音源)


最終更新日 2018年1月17日


基本的に瑞波スイ英語音源を前提として説明しますが、デルタ式英語CVVC音源を使う参考にもなるかもしれません。

この文章を参考にしたことによって不具合が生じたとしても、責任は一切負いません。


使い方


presamp最新の安定版を使うことを推奨します。

 

【UTAU補助ツール】presamp配布所(デルタさん)

presamp配布所です。

 

デルタ式英語音源の使い方(重音テト英語音源を含む)(デルタさん)

瑞波スイ英語音源はデルタ式で録音されているため、これと殆ど同じように使うことができます。

 

【重音テト】 presampを使ったUTAU英語音源講座 【Spectrum/蝶々P】+oto.ini配布(まいこさん)

英語音源の基本的な使い方や打ち込みのコツについて解説されています。

 

英語を学ぼう

英文をX-SAMPAに変換することができます。


注意点


presamp 最新の安定版では既知の不具合として、
"I only"など母音が連なったとき副母音が挿入されません。
(母音が連続音で収録されてない場合)

正しく発音するには

[aI][Onli]→[aI][a I][Onli] または[aI][a I][I][Onli]

(つまり[a I]の音を手打ちする)

と入力する必要があります。

 


重音テト英語音源との違い


「重音テト英語音源」はデルタ式2番リストをベースに作られています。

それに対し「瑞波スイ英語音源」はデルタ式5番リストをベースに作られています。

  • 母音連続音がない
  • "h"の音に繋がる連続音がない
  • 二重母音が収録されていない
  • 語中の[4]の音が収録されている
    • "what I"→[wV][4aI]→「わらい」のような音となります
  • 一部子音のロングトーンが収録されている
  • 語中と語尾の子音連続が別に収録されている(ver.1.2より)
  • l, m, n, N, rから繋がる子音が収録されている(ver.1.2より)

収録音素(瑞波スイ英語音源)


「瑞波スイ英語音源」の場合です。他の音源では違う場合が多々あります。

将来エイリアスが変わる可能性があります。

母音

i, I, E(e), {, A, O, V, U, u, aI, eI, aU, OI, oU, 3, @

子音 (*が付いている音素はロングトーン有り)

p, b, t, d, k, g,

f*, v*, T*, D*, s*, z*, S*, Z*,

l*, r*, n*, m*, N*,

j*, w*,

tS, dZ, 

ts(語尾のみ), dz(語尾のみ) , 4(語中のみ), C*(子音ロングトーンのみ)

 

  • [- A]語頭の母音
  • [A] 語中の母音
  • [A A] 語中の母音(ロングトーン)
    • 二重母音の場合は[eI eI]
  • [e I] 二重母音の接続音
  • [A -] 語尾の母音(語尾音)
    • 二重母音の場合は[eI -]
  • [- sA] 語頭のCV(単独音)
  • [sA] 語中のCV(単独音)
  • [A s] 語中のVC
  • [A s-] 語尾のVC(語尾音)
  • [- st] 語頭の子音連続
    • "stay" [- st][teI][eI -]
    • "strong [- str][rO][O N-]
  • [st] 語中の子音連続
    • "I stay" [- aI][aI s][st][teI][eI -]
  • [p t-] 語中の子音連続(瑞波スイ英語音源のみ)
    • "helped me" [- hE][E l][p t-][mi][i -]
    • presampデフォルトではこの音素を使うようになっています
  • [b d-2] 語尾の子音連続(瑞波スイ英語音源のみ)
    • "rubbed" [- rV][V b][b d-]
  • [n /t] 語中の子音を内破音(発声しない)にする(瑞波スイ英語音源のみ)
    • "don't go" [- doU][oU n][n /t][goU][oU -]
  • [- s] 語頭の子音(瑞波スイ英語音源のみ)
    • "see" [- s][si][i -]
    • 主に語頭の子音の強調に使います
  • [s]語中の子音
    • "I say" [- aI][aI s][s][seI][eI -]
    • presamp自動変換で使われます
    • 手打ちでは主に語中の子音の強調に使います
  • [s-]語尾の子音(瑞波スイ英語音源のみ)
    • "case" [- keI][eI s][s -]
    • 主に語尾の強調に使います

推奨エンジン・wavtool(結合器)


  • moresampler
    • 一番オススメです。
    • 搭載されているモーフィングの技術のお陰で音の繋ぎ目が滑らか(特に母音と母音を繋げるとき)、その上子音も綺麗に鳴ります。
  • resampler
    • UTAU標準のエンジンです。
      滑らかさはmoresamplerに比べて劣りますが、手軽に使うことができます。
  • fresamp11
    • 原音に近い音程では自然な音になりますが、極端な高音や低音が苦手です。

エンジンではありませんが、wavtool(結合器)は

wavtoolex(presampを使うときは必ずこれを使う)

wavtool4vcv(完全に手打ちの人向け)

を強く推奨します。

UTAU標準のwavtoolだとクロスフェードの最適化が必要なのですが、
そうすると音がおかしくなってしまいます。

上記の結合器はクロスフェードの最適化を自動でやってくれます。


自然に歌わせるコツ


  • 母音だけのノートの前の音が子音で終わる場合,子音を移動させる
    • "what you" [wVt][ju]→[wV][tju]
      • 子音から[ju]に繋がる音素が収録されているので変換後のほうが自然になります。
    • "have I been up" [h{v][aI][bin][Vp]→[h{][vaI][bi][nVp]
  • 弱く発音するときは曖昧母音[@]を使う
    • "in the morning" [@n][D@][mOr][nIN]
      • 英語では弱く発音する音は母音も曖昧になりやすいため[@]の音を使うと自然になることがあります。
      • 使いすぎると何を言っているのか分からなくなるため気をつけましょう。
  • [u]と[w]、[i]と[j]はそれぞれ音が似てるので母音連続の部分でも子音を挿入する
    • "you always" [ju][OlweIz]→[ju][wOlweIz]
      • 瑞波スイ英語音源には母音連続音がないので、変換前だと母音結合で繋ぐことになります。
        変換後だと[u w][w O]とCVVC変換が掛かるため、より自然になることがあります。
      • ただし"you are" [ju][Ar]→[ju][wAr] としてしまうと
        "you were"にも聞こえてしまうため注意が必要です。
        実際に聞いてみて自然な方を選びましょう。
  • 破裂音の連続の時、前の子音が欠落することがあるが、その時は前の子音を省略するか、[A t(tの音は含まれていない)]のようなVCの音素を利用する
    • "get to" [gEt][tu]→[ge][to]または[gE][E t][tu]
      • 前者は早口の場合、後者は溜めて発音させたい場合に有効です。
  • 無破裂の音の前がn、mなどの場合は母音でないため[n t(tの音は入ってない)]のようなVCの音が存在しないため少し面倒な処理が必要
  • →専用音素を搭載しました、詳しくは後述
    • "can't be" [k{nt][bi]
    • →[k{n][bi]
      • 早口の場合に有効だが"can be"に聞こえてしまうことがある
    • →[k{][{ n][R(休符)][bi]または[k{][{ n-][R(休符)][bi]
      • presamp使用時[{ n][R]は[{ n-][R]と変換される
      • エンベロープをいじるとより自然になりやすい
    • →[k{][!{ n][R(休符)][bi](presamp使用時)
      • presampでは「!」を語頭に付けると強制的にその音素を使うことができる
      • エンベロープをいじるとより自然になりやすい
    • →[k{][{ n][n t-(子音速度を下げる)][bi]
      • 子音速度を下げて[n t-]の[t-]を鳴らさないようにする
    • DAWなどのUTAU以外のツールやソフトで[t]の音を消す
  • 語尾や二重母音の副母音(aIのIなど)の音の長さに気をつける
    • heart [hArt]→[hA][A r][r t-]
      • 英語では語尾の音は最後に添えるようにすることが多い
      • この場合は[hA]を伸ばして、残りのノートを短めにすると自然になりやすい
    • stay [steI]→[steI][e I][eI -]
      • 二重母音も最後に添えるようにすることが多い
      • この場合も[steI]を伸ばして残りのノートを短めにする
  • presamp使用時、子音単体音素の音量を調節するためにPフラグを使う
    • presampでは子音単体音素を入力すると自動で「P0」フラグを追加する処理が行われるため、普通の音量を調節しても効果がないことがあります。
    • 「P50」などのフラグを入力すると子音の音量を上げられるかもしれません(原音の音量によります)。

自然に歌わせるコツ(瑞波スイ英語音源用)


  • [n /t](内破音にしたい子音の前に「/」を挿入)も活用できる
    • "can't be" [k{nt][bi]
    • →[k{][{ n][n /t][bi]
      • presamp自動変換では出てこないため注意
  • 語中と語尾の子音連続を使い分ける
    • [p t-2]のように打ち込むと語尾から切り出した子音連続を鳴らすことができます
    • ゆっくりと発音する場合には語中でも語尾の子音連続を使うといいかもしれません
    • 逆に早口の場合は語尾でも語中の子音連続を使うこともできます
  • 「P0」フラグを使う
    • 「P0」は「ピークコンプレッサーの効果を0にする」という意味で、デフォルトは「P86」となっています
    • このフラグを全体に使うと原音の強弱が損なわれず、自然な強弱([A]と[@]では[A]の方が大きい音)をつけることができます。
    • エンジンによってはPフラグを搭載してない場合があります。

知っておくと便利な使い方?


  • presampで瑞波スイ英語音源を使うとき、あ行、ら行はそのまま打ち込んでも再生できるように設定されています。
    • あ、い、う、え、お→[A] [I] [U] [E] [O]
    • ら、り、る、れ、ろ→[lA] [lI] [lU] [lE] [lO]
      • presampのREPLACE機能を使っているだけです